インフルエンザは「ある1つの病院にインフルエンザの患者さんが1週間で何人いたか」を流行の判断にしています。これを定点当たり報告数といいます。言い換えると1医療機関あたりの報告数です。
2024年12月最終週の定点当たり報告数は過去最多で、64.39でした。新型コロナウイルス感染症流行前の2018/2019シーズンでは、ピーク時の定点当たり報告数は57.09だったので、今シーズンの異常な流行がよくわかります。
【年次別1週間ごとの定点当たり報告数の推移】
(参照:国立感染症研究所)
グラフ豆知識
インフルエンザの感染状況は毎週金曜日に1週間の数値が厚生労働省から報告されます。上記グラフはその報告値をもとに国立感染症研究所で作られていて、横軸:1~53は週数、縦軸は定点当たり報告数です。棒グラフの本数は年を表しています。
グラフを見ると、2018年や2019年は第3~5週(1月末~2月上旬)のあたりがピークで、2023年は第40週(10月)から流行を迎えていたようです。 |
インフルエンザ流行に伴って呼吸管理が必要な肺炎やインフルエンザ脳症の報告数が増えてきています。小さなお子さんがいるご家庭や、基礎疾患がある方は特に注意が必要です。
では、インフルエンザ対策はどうしたらよいでしょうか?答えはシンプル。
手洗い・うがいです!

手洗い・うがいのタイミングは、①家に帰ってきた時 ②食事をする前です。
ちょっとやりすぎかも?ぐらいの頻度で行うと良いでしょう。
その他にも、
・十分な休養とバランスの取れた栄養摂取
・適度な湿度を保つ(50~60%)
・人込みや繁華街への外出を控える
・室内ではこまめに換気をする
などがインフルエンザの対策です。
しっかりと対策をとり、インフルエンザを遠ざけましょう!
また、東建国保ではインフルエンザの予防接種を受けた被保険者に、費用の一部を補助しています。
予防接種は完全にインフルエンザの発症を防ぐことが難しいですが、脳症や肺炎など重い合併症を予防することができます。基礎疾患がある人や、子ども・高齢者の人は接種した方が安心です。
補助対象者や金額など、詳しくはこちらをご覧ください。
→インフルエンザ予防接種(リンク)
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